2014年7月1日火曜日

ワールドカップとドイツの歴史。

気が付けば7月…。
ドイツ語の語学学校を5月に再開して以来、また日が空いてしまいました。
何だか宿題てんこ盛りなんですもの…。

さて、ワールドカップ、決勝リーグに突入しましたね。
残念ながら、日本代表は既に敗退してしまっていますが、
固定メンバー(?)ドイツ代表は、昨日が決勝リーグ第1戦でした。

ドイツ人選手にも見劣りしない、むきむき(に見えた)のアルジェリア選手達。
ラマダン(断食)はどうしているのだろう…と、試合に関係ないことを考えながら
観戦してました。

素人イメージでは、ドイツ圧勝かなーと思っていたのですが、かなりの苦戦。
双方譲らない中、延長戦でドイツが2点、アルジェリアが1点決めて、ドイツの勝ちでした。
試合終了は夜中1時を過ぎていたように思いますが、表通りでは、控え目ながら、
ホーンを鳴らしながら走っていく車も多かったです。

やはりというべきか、ドイツでサッカー愛好者と出会う確率は、
日本で会うよりも高く、またその情熱(?)もかなり温度が高い気がします
(しゃかとう身の回り調べ)。

私が教わっていたドイツ語の先生にも熱心なサッカーファンの方がいました。
50代と思いますが、今でも週1回は同好会でサッカーをしているそうです。
そんな先生なので、授業でドイツの歴史がテーマになったり、運動がテーマになったり、
前日にバイエルンミュンヘンが良い試合をしたりすると(要するに隙さえあれば)、
サッカーの話になります。

なぜ、ドイツの歴史でサッカー? …と、いうと、ドイツのサッカーファンには、
ドイツ代表のワールドカップ優勝が特別な歴史的な意味合いを持っているからだそうです。

ちなみに、ドイツ代表は、1954年(西ドイツ代表)、1974年(西ドイツ代表)、
1990年(ドイツ代表)の大会で優勝しています。

まず、最初の優勝である1954年。
決勝はスイスのベルン、対戦相手はハンガリーでした。
当時のドイツは、第2次世界大戦後で、国全体が色々な面で落ち込んでいたそうです。
ところが、西ドイツ代表は、まさかの快進撃。
ただ、最後の対戦相手であるハンガリーは、当時、大変な強豪で、
1954年のワールドカップ決勝まで4年間無敗のチームだったそうです。

当時のボールは、今と違って皮で作られたものだったので、もし、悪天候になったら、
ボールが重たくなって、どさくさにまぎれて勝てるかもしれない(by 先生)という決勝戦。

タノム!アメフッテ!! 人(´д`;)

なんと本当に天候が悪くなったそうです。
お祈りが通じたのかどうかは分かりませんが、とにもかくにも、西ドイツ代表は優勝。
(西)ドイツ国内全体が湧き立つような、大きな大きな出来事だったそうです。

この時の優勝は、Das Wunder von Bern (ベルンの奇蹟)という映画にもなっています。
サッカーが分からなくても(ドイツ語が不如意でも (・ω<) )、楽しめます。
また、飽くまで映画ではありますが、当時の生活や状況を知るのにも参考になりました。

Youtubeには、実際の映像なんかもありました~

次は1974年。が、1954年の語りが熱過ぎで、何がどうすごいと説明してたのか
忘れてしまった…。ベッケンバウアー氏という名選手についてすごいすごいと
先生は言っていました。

サッカーをほとんど知らない私でも知っている名前ですから、
当時はそれはそれは素晴らしい名選手であり、その後の監督としてのキャリアも
華々しいものです。ただし、私の脳内ではベンゲル監督の画像で再生されてました。
ベンゲル監督、ドイツ人ですらないですね(アルザス出身で近いけど)。
ほんとにすみません。

あ、でも、歴史との関係は覚えておりません…。
まぁでも、ワールドカップに優勝したら、それ自体が大きな出来事ですが。。何だっけ。。

最後が1990年。
ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツ統一後初めてのワールドカップ。
ほとんどの選手は西ドイツ代表からの選出だったそうですが、それでも、
約40年もの間分断されてきた民族が、もう一度歩みを揃えようという時機に
力を合わせての優勝。
これで負けていたら、どっちが悪い…という話になっていたのかもしれませんが、
めでたしめでたし。

2006年の母国ドイツ開催では、再びの優勝が期待されていたそうですが、
この時は残念ながら3位に終わっています。
(日本代表が3位だったら、全国お祭り騒ぎだと思うけど~!)

今大会、ドイツの次の対戦相手はフランスのようです(ドイツ時間 7/4、18時スタート)。
アフリカ勢が姿を消してしまったのは残念ですが、次の試合も楽しみです。

そうそう、ZDF や ARD では、ネットで試合の中継が見られます。
必ずしも解説を文字に起こしているわけではありませんが、Twitter 的なメモもあり、
ドイツ語にちょっと触れるのに最適です。日本に帰っても活用したいものです~。
  • Arbeitsgemeinschaft der öffentlich-rechtlichen Rundfunkanstalten der Bundesrepublik Deutschland (ARD:ドイツ公共放送連盟)
     > Sportschau FIFA WM 2014 
  • Zweiten Deutschen Fernsehen (ZDF:第2ドイツテレビ)
     > ZDFSportseite
    ※Twitter的なメモは Liveticker から見られます。

と こ ろ で …
ここ数週間、ドイツの街中ではワールドカップ関連グッズをよく目にします。
ドイツの小売業のかきいれ時は、1位 クリスマス、2位 イースター だそうなのですが、
ワールドカップでも、車用の旗やらお菓子やら色々あるので、経済効果がありそうです。
(多分、オリンピックよりあるのでは…??)

ドイツ国旗カラーのお菓子。
黒:カシス、赤:さくらんぼ、黄:レモン
美味しいのだろうか…

普段は女の子向けの雑貨を扱うお店にも、
ドイツカラーのレイ(?)やら旗やら。
つけまつげとかもありました。

お肉屋さんも応援中。